お雛様

義母より電話があり、今年はお雛様買いたい気がムクムクと湧いてきたそうな。
うちにはわたしの実家にあった木彫の手のひらサイズのかわいらしいお雛様がいる。こればわたしの祖母が鎌倉で見つけたものらしいです。
大人になるとこのお雛様のかわいらしさがじわじわ分かってくるのだけど、小さい頃はわたしもきらびやかなお雛様が羨しかった。
そんなとき男の子しかいないご近所の人からケース入りの二段飾りを頂いた。お人形の顔はおっかなかったけど、箱から出して紙を取り、冠をかぶせて、扇を持たせたり、三人官女に道具を持たせるのは楽しかった。
通っていたお習字の先生のお宅には立派な七段飾りがあって、手の届く下の方の段には牛車やいろいろなお道具が並んでいて、とっても触ってみたかった。

むすめが生まれた頃はガンガンお雛様のカタログが来て見るのもいやになってしまって、すっかり新しく買う気は失せてしまっていた。ばあちゃんがウキウキしているのもよいことだし、むすめにも思い出になるし、むすめ用のお雛様が来るのがすごく楽しみだ。

お正月に「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんとお姉さんが着物を来て出ていた日があって、それを見てからむすめは「あたしもおきものきたーい」らしい。
たまに「おまもりきたーい」と言ってしまうのは、むすめが持っているお守りには千代紙のお人形がついているからだろう。ときどきいじくって千代紙のお人形を解体しそうになっている。
お雛様は解体できないだろうなぁ....心配。

また郷土博物館にお雛様見に行こう、古びててちょびっとおっかないのだけど。

というわけでお雛祭りは今年は賑やかにしましょう。
お客様は予定を開けておいてくださいませ。