お囃子が聞こえたら

大勢の集まりなんて昔は得意でなかった。年上の人と話すのは今もそんなに得意じゃない。
でも、子どもが生まれてから楽になったんだと思う。
話題に困まれば子どものことを話せばいいし、それでも行き詰まれば子どものことを理由にして席を外せばいいし。

でも根底では震災の後からずーっと私は求めてるものがあるから、大勢の集まりも楽しみなんだと思う。
人類学の本で図示されるような「人間関係の網の目」に自分も入っていたい、網の目につながっていたいと思ってる。

いつの間にか「なんとなくその場にいる」っていうことが平気になった。大勢の集まりで誰とも喋らなくても、なんとなくその場で話を聞いてるだけでも、別につまんなくならない。話がまどろっこしくても、トンチンカンでも突っ込みどころがなくっても別に平気だ。

家にいてお囃子が聞こえて、お神輿の掛け声が聞こえたら、むすめを連れてフラフラとお神輿に着いていく。どんどん着いていって、いつの間にか「お疲れさん会」になっていてもなんとなくその場でジュース飲んでいたり。

そういう時間が結構好きだ。
そうやって紛れ込んで、楽しんで帰ってくる。

そういえばこないだ公園で幼稚園に入ったお友だちと一緒になったときに、シートを広げて座っている幼稚園生の中にむすめは「いーれーて」と言って混ざってお昼ごはんを食べた。知ってる顔は半分ぐらいだったのに。私の方が話に入れるかなーと不安だったぐらいなのに。

今日も児童館でお弁当食べるのに、そんなに遊んだことのない子たちのテーブルに「いーれーて」と言って混ざりこんでいた。

いつの間にか「クラスメイトはみんな友達」なんて嘘っぱちになってしまうけど、むすめはまだまだ「みんなおともだち」な世界を生きているようです。

だからといって、いつでも誰とでも遊べるわけではないのだった。
今日は七夕のお遊戯本番なのにご機嫌悪くてトイレ行ってたしなぁ。