魔女とふたりのケイト

魔女とふたりのケイト

魔女とふたりのケイト

面白かった、お嬢様育ちのキャサリンと野良育ちのケイトが助け合ってお互い強くなっていく様は、ジョーン·エイケン「ウィロビー·チェースのおおかみ」を思い出させる。時代背景や英国のキリスト教事情に全く知らないで読むとお父さんと伯父さんたちの会話がちょっとしんどいかもしれない。
妖精ディックのたたかいは一つのお屋敷、一人の家付き妖精の物語だから、一つの道筋をたどっていく物語だったけれど、これは人間たちの物語なのでちょっと複雑。妖精たちの集まりにしてもディックの物語より怪しげな感じである。

イングランドに渡ってからのケイトの奮闘努力、できるだけのことをしようとするキャサリン、ふたりのお互いへの献身があるからこそ夢中で読んで、ドキドキしてしまう。
また読んでみたい気にさせる本。