子どもの動線

成田西幼稚園の場合、保育室への出入りは園庭に面したテラスしかありません。
隣の部屋にはトイレや画材等材料を置いている部屋を通じて移動出来ますが、子どもたちの移動には使いません。
従来のお迎えはこんな感じです。
保護者が迎えにきたときには、入園して間もなくは保護者は保育室に向かって縦一列に並んで待ちます。
先生は子どもたちを保育室内でさようならの挨拶をし、先生だけテラスに出て、明日の連絡をします。その後一人一人を保護者の前に連れてきて、保護者に引き渡し、一人一人にさよならを言います。
園生活に慣れれば子どもたちが一斉に保育室から園庭に出て、保護者の元に向かいます。先生も園庭に出てきて、明日の連絡をし、その後順番に一人一人にさよならを言います。
保護者がまだ来ない子は、テラスに座って待ちます。

雨の日は、入園当初のような形でさよならをします。
子どもに長靴を履かせたり、レインコートを着せたり、傘を傘立てから探したりするので、雨の日のお迎えは保育室前に人だかりが出来ます。

某子供園では三才児のクラスに短時間保育9名、長時間保育7名がいます。
コアタイムが終わると、短時間保育の子どもたちはテラスに向かって出て行きます。長時間保育の子どもたちは保育室の奥にあるお昼寝室に向かいます。
子どもたちの動線が分かれています。

成田西の場合はそうは行きません。
短時間保育の子はもちろんテラスへと出て行きます。長時間保育の子どもたちも別棟に設置予定のお昼寝室に移動するため、テラスへ出なければなりません。
長時間保育の子どもたちの目に、お迎えの様子が入らないわけはありません。
そんな毎日を長時間の子どもたちに過ごさせたくはないです。
どうやったら子どもたちの負担を軽くすることができるんだろうか。
コアタイム終了前に長時間保育の子どもたちをお昼寝室に移動させようと思ったら、お弁当の時間も早めなければなりません。
お昼寝の時間が早くなることは、子どもたちの生活全体にどう影響するんだろうか。

イロイロ考えてしまいます。

また、成田西の場合来年度4才児2クラス、再来年度3才児、4才児一クラスづつの募集を予定しています。
4部屋ある保育室は常に使われています。
4才児がお昼の必要があまりないから、と言っても、一日保育室で過ごすわけにはいかないと思います。
学童の子どもたちだって、畳やカーペットの上でゴロゴロしたり、ぼーっとしたりして心と体を休めています。

長時間保育の枠は必要、それは分かってますが、子どもたちに負担のある施設をスタートさせることが、本当に子育て支援になるのか疑問です。
子育て支援はもっともっときめ細かく丁寧に行われなければ、必要としている人に十分届かないんじゃないの。と思います。
30分も40分も自転車乗って保育所に通っている人のことを思えば、本当にすぐに保育の枠を増やすべきなんだけど。