くさむら幼稚園

願書を出しに幼稚園まで歩いていくときのこと、むすめが「くさむら幼稚園行きたい」と言い出した。公園の広場でシート広げてお弁当食べたいらしい。その広場では現在ゲートボールが行われているので、とりあえず「お母さんの幼稚園先に行こう」と言って信号を渡る。

途中、たんぽぽを摘んでは制作中の花壇の中に植えたり、たくさん持っていたオシロイバナの種をツツジの根本に撒いたりしながら歩く。本当にこの幼稚園までの道程がこんなでなければ幼稚園に行かせないで済まそうと決心したかもしれないぐらいにこの道が好きだな。

幼稚園で願書を提出し、くさむら幼稚園へ向う。「お母さんの幼稚園とくさむら幼稚園どっちが好き?」などと愚問を訊いてみたり。むすめは「えーとね、しろすな幼稚園が好き」という返答。

公園では願書提出帰りのお友だちがいて、「今年は抽選無さそうだよねー」という会話をする。内心では「抽選だったらうちが辞退してもいい」なんて思っていることはなんとなく言えない。やっぱ変だよね。
きっと春になって今度こそ本当に「同い年」の友達が幼稚園に行って、自分は幼稚園に行けないということをむすめに伝えるのはものすごく困難なことだと思う。この春に近所の幼稚園通るたんびにむすめが「なかはいるー、ようちえんであそぶー」と幼稚園の門にしがみついてたりしたことを思い出すと、勢いで辞退なんかしちゃダメだよなと思う。

それでもしんぽれんを検索してみたり、羽根木に行ってみようと思ったり。春までは往生際悪くいそうです。


「くさむら幼稚園」いい名前だね。おかーさん大好きだな。春までは「くさむら幼稚園」でたくさん遊ぼうね。