溶岩のあるところ

浅間山 (日本の名山)

浅間山 (日本の名山)

図書館で目について借りてきた本。
全部読んだわけではないけれど寺田寅彦さんの随筆などもあり、面白い。岸田衿子さんがバイクの後ろに乗って走った大笹街道というのあの道なのかしら。大体の人が軽井沢、追分側に滞在して浅間の南面を見ているけれど、岸田衿子さんは数少ない、浅間の東北面を見ている人なのでなんとなく親しみが湧いてくる。

しかし、福永武彦さんの大宮駅を出たら浅間が見えたという記述は信じられないぐらいだが、昔はそれだけ関東平野の空が広かったんだろうなぁ。東京からでも見えたらしいし。

浅間登山の記録がいくつも載っているけれど、昔は今よりももっと荒涼としていて恐ろしい雰囲気だったんじゃないんだろうか。私が物心ついてから随分と木が大きくなった気がするし、車で六里ヶ原を走るようになってから随分緑が増えた気がする。私の生きている間でもどんどん六里ヶ原の風景は変わっていくんだろうなぁ。