悲しみジョニー

もう何年前のことになるのか分からないけどUAが出産後初めて作った曲は「悲しみジョニー」らしい。
夜中に何度も起きて赤ん坊の顔を見ていると、ぬくぬくした個人的な幸福感よりもこの世のいろんな問題全てが今が底であってくれたらいいという気持でいっぱいになる。


ニュースを見れば事件や事故が頭の中にこびりついて離れなくなってしまう。誰にだって親がいて、子どもがいて、お誕生の喜びや、お世話になった産科医がいるだろうに、なんて思ってしまう。
医療の問題も国の財政も、地球温暖化もありとあらゆることが本当に今が最低ラインであってくれたらいいと思う。むすめが生きて行く残りの時間は問題が解決していく時間であってくれたらいいのにと思う。


地震が起きたらあれが倒れるな、これが落ちてくるなと思いながらもむすめ2号を座布団に寝かせている。


むすめ2号の生まれたての脂肪のない薄く張り詰めた皮膚と同じくらいに、わたしの感覚も薄く張り詰めた部分があるようです。でもそれは一部分でしかない。たくさんの不安やたくさんの危機感を持ちながらも、もっとたくさんの部分が惰性で日常に流されてぼんやりしています。


ヒリヒリキリキリしつつ、のんびりまったり暮らしてます。