心構え

ここ数日常位胎盤早期剥離という文字を見かけるようになってしまった。
専門家でないので記事を読んでもなにも分からないし、子ども亡くした方、妻を亡くした方へは言うべき言葉も思いつきません。
ただ自分自身のことをふりかえって長女の誕生したあの日にはもしかしたらいくつもの分岐点があったのかもしれないと改めて思う。
同じ胎盤早期剥離という症状でも、わたしの場合は剥離が小さかったのかもしれないし、剥離から手術までの時間も短かったのかもしれないし、出血も少ない方だったんだと思う。
病院についてすぐに助産士さんに「胎動はありますか?」と聞かれた瞬間、不安と怖さが押し寄せてきたこと、診察を受けるまでの時間が長く感じられたこと、手術が始まるまで胎児心拍を大音量で聞いてたことを思い出す。


次女の妊娠中に担当医に「救急車を呼んだ方がいいのってどんな場合ですか?」って聞いたことがあった。長女の誕生の日は自宅で出血を見た後、家を出て大きい通りまで歩いてタクシーをつかまえて病院に行った話をしたら、「妊婦さんは救急車乗ってくださいねー」って言われた。

タクシーか救急車かっていう判断って難しい。
動けないほど痛かったら、そりゃ救急車だと思うけど。長女のときは手術台の階段だって自分で登った。


長女の出産後に医師に話を聞いたときに「胎盤早期剥離は予測できない」と言われた。
次女の妊娠中には「癒着胎盤は開けてみないと分からない」と言われた。


今の段階では医療が進歩していても、お産に関して分からないことはまだまだあると思っていた方がいい。何がいつ起きるか分からないし、誰のせいでも何のせいでもなく命に関わることが起きてしまうことがある。

そういう心構えと対処方法を妊婦さんにはもっともっと知らせないといけないんじゃないかと思う。


姑がわたしの出産のことで心配したり怖くなったりするのは、怖がりな性格なだけでなく姑の母の件があるからなのかなと時々思う。だからわたしのことも大切に思ってくれるのかな。
長女のときも次女のときも幸運にも無事にすんだのは周りの人のおかげだと思う。医師やスタッフや家族や友達や多くの人に守られていたと思う。もしかすると目には見えない人たちも見守っていてくれたのかもしれないとそんな気もしてきます。