懐かしい家

いごこちのいい家に住む!―自分がくつろぐ家づくりのヒント

いごこちのいい家に住む!―自分がくつろぐ家づくりのヒント

まだ最後まで読んでいないけれど、そう、そうって思うことがたくさんある。
私にとって理想的な家はお習字の先生の家なのです。
多分、昭和30年代に建てられたのではないかと思っている立派なおうち。
こんもりとした生け垣に板製の扉と門柱があって、門を明けるとに二、三歩で玄関。
玄関の戸は、曇りガラスに細かい桟が入った引き戸。あけるとカラカラと軽い音がする。たたきが三畳ぐらいの広さがあって、玄関全体では六畳以上ありそう。上がりかまちは二段。
左手の下駄箱の上には小さな花が活けてあったり、壁にはそう大きくない書の額がかかってた気がする。
玄関の左側は応接間。
昔ながらの応接間という感じで、お習字の生徒だった私は入ったことはない。
玄関を上がると左右に廊下が伸びていて、左側は二階へ上がる階段。廊下を右へ曲がると、廊下の右手には食堂、その奥に台所。左側には和室が二間。廊下の突き当たりは左手がトイレで、右手に洗面台、その奥は多分お風呂だったんだろうな。

玄関の脇に応接間がある古い家を見かけると、いいなぁ、って思う。
模様の刻まれたガラスが細かく仕切られて、組み合わされてる窓。木の窓枠は手入れが大変だけど、素敵だなぁって思って見ている。

手がかかるから、愛着が湧く、家も人もそういうことなんだろうなぁ。