ニワトリ号一番のり

ニワトリ号一番のり (福音館古典童話シリーズ)

ニワトリ号一番のり (福音館古典童話シリーズ)

なんというのでしょうか船長さんというのは「機長、逆噴射です」状態ということなのでしょうか。
ツバメ号とアマゾン号 (岩波世界児童文学集)」の冒頭部分、ロジャがヨットの気分で草原を間切りながらお母さんの元へ走っていく部分がヨットを知らない読者にとって第一関門であると言われているけれど、この物語はそれ以上に読みにくい。なんといっても小型のヨットではなくて三本マストの帆船だし、登場人物は冒頭からドサドサ出てくるし、読みにくい。船が沈没して登場人物が減って助かったよ。
けどなんとかかんとか読み終えてしまったのは次々と主人公の状況が変わっていくからかな。面白い、けど読みにくい。

ドーバー海峡にさしかかって「海へ出るつもりじゃなかった (アーサー・ランサム全集 (7))」で馴染んだ地名が出てくるとなんだか懐かしくなった。「海へ出るつもりじゃなかった (アーサー・ランサム全集 (7))」がもう一度読みたくなった。あの北海の夜明けをもう一度体験したいな。