やるせなさと温かさ

時の旅人 (岩波少年文庫)

時の旅人 (岩波少年文庫)

ばたばたと歴史的背景に思いめぐらす余裕もなく一気読みしてしまった。もっとゆっくり読みたかったかも。16世紀と現代のサッカーズにつながっている生活術も素敵、ドライハーブの香りが漂ってきそう。
あらかじめ一族の悲劇、女王の運命も分かった上で始まるやるせないタイムトラベルだけど、センチメンタル過ぎない。それはタバナーの家族がしっかりとその土地に息づいている、温かい生活があるからだと思う。