子どものためにできること

子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)

子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)

図書館で借りた本。検診の待ち時間用にと借りてきたんだけどパラパラと読んでいます。
自分が「違うなー」と思っていたことが出てきた。
それは「子どもにできるだけのことをしてあげたいから、子どもの数を絞る」という発想。

もう、わたしは経済的に豊かな人生なんか送れっこないと思っているのですが、子どもはたくさんいたらいいな、と思う。子どもにお金かけられないし、お金残すことなんかも出来ないけれど、「子どもにしてあげられること」なんかあるかないか分からないぐらいだけど。

一年で実をつけて枯れる植物ぐらいに、親子の間で受け継がれるのが命そのもののみ、ぐらいの方がどのくらいお互い楽か分からない、と時々思ったりする。

あるいは今のような時代なら、子どもの上に降り注いで来る多すぎるものから子ども遠ざけて、小さな静かな世界を維持してあげることの方が大事かもしれないと思う。

我が家はむすめをなるべく世間知らずに育てて、小さい小さい世界にいさせているかもしれない。幼稚園でお友だちと毎日毎日仲よく遊んでて、プリキュアを見たことなくても、ピンポーンってボタンを押すレストランにあんまり行ったことがなくても、回るお寿司屋さんにあんまり行ったことがなくても、大丈夫。プリキュアごっこもできるし、レストランごっこも、お寿司屋さんごっこもできるし。

いつの間にか生協のカタログに載っているのを「あ、ゲキレンジャーだ」とか分かるようになってるし、子どもが自ら覚えてくる力っていうのはすごいです。

親が築いた小さな小さな世界から、トコトコ抜け出して、どんどん好きなものも、怖いものも、綺麗なものも、汚いものも自分で見つけてくるといいと思う。そこからしか自分が欲するものを選びだすことは出来ないと思う。わたしには自分が欲するものとか、かなえたいこととか、やり遂げたい仕事とか何にも見つけられないまま年だけ取ってきてしまった気がするので、むすめが自分でどうしようもなく執着してしまう何か、切り放せない程打ち込める何かを見つけられるといいな、と思う。