認識のずれ

http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/023/03/d05000013.html
今朝お隣の中野区の資料を見つけたので今読んでいたのですが、やっぱり杉並区と区立幼稚園を希望する親の間には根本的に認識のずれがあるなぁ、と思う。

現在、区立幼稚園を選んで子供を入園させた親は二年保育であること、延長保育が無いことを分かった上で選んでいます。
私立幼稚園より経済的に負担が軽いというのはれっきとした事実で、それが選択理由の何番目に来るかは人それぞれですが、選択理由は経済だけではないのです。

「なるべく長く預けたい」が他の条件より優先される場合は、三年保育や延長保育を選ぶと思う。
中野区の資料に
←より短時間のニーズ  より長時間のニーズ→
という図があるのですが、「より短時間のニーズ」っていうのは9時2時の幼稚園で十分ですよ、ってことでしょうか。

今回気にしたいのは、方針(案)で改革の根拠の一つとして出ていた区立幼稚園の保護者の「三年保育、長時間保育」の要望が、一学年2クラスをを1クラスにしてまでやらなければならないほど強かったのか、ということ。
これは6園で要望の強さはバラバラだと思うんだけど、切実に要望している人よりも、「要望をあげるとしたら、よく分かんないけど強いていえばこれかな」ぐらいの感覚で書いた人の方が多いと思う。でも、私が在園中のアンケートは自由記入だったので、何割の人がこの要望を持っているのか、ということは誰も把握していないと思う。

6園でばらつきがあるものの、現状の9時2時の保育(幼稚園でも預かることは保育といいます)平均7割の定員充足率に達してた。三年保育や延長保育がある私立園の区内平均と大差ない数字です。
私立園の充足率はばらつきがあるし、地域差があるので区内平均で話すのは、乱暴なんだけど区はその数字しか出してない。

現状で「三年保育、長時間保育」が無くても入園して来た人が7割いる、その中の何割の人が「三年保育、長時間保育」の要望を出したか確認できない。もう何年も保護者側は要望を出して来たが、区は応えてこなかったものを突然出して来て改革の根拠をするのが腹立つ。

区立幼稚園を選んだ理由の最も強いのはやっぱり内容なんだと思う。
4才のお誕生日を迎える年度を一緒に過ごし、延長保育の無い降園後をまた一緒に過ごす。そうして子供を預け合ったり、面倒を見たりする関係を作って来た。子供に関わることが好きな人が多いので、園の雰囲気もとてもいい。

幼稚園に対して保育サービスを求めないで、子供時代を存分に楽しむことを求める親がいます。
私たちが求めてるのはそれだけなんだよぉー、自分の子供に子供時代を楽しんで欲しい、自分も子供が小さい時代を楽しみたいと思っているだけ、それだけなんだけどなぁ。それができる幼稚園は近いところでは区立しか見つからない、だからここに入りたいって思っている。そういう人が今まで入園して来て、7割の定員を埋めていたんだけどなぁ。
まぁ、自分たちが少数派であることは分かっています。